研究課題/領域番号 |
20H00411
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
朴 龍洙 静岡大学, グリーン科学技術研究所, 教授 (90238246)
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研究分担者 |
鈴木 亮介 国立感染症研究所, ウイルス第二部, 室長 (50342902)
筏井 宏実 北里大学, 獣医学部, 准教授 (80327460)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ウイルス様粒子 / 抗原提示 / エンベロープ / デングウイルス / マラリア抗原 / タンパク質精製 |
研究実績の概要 |
1)SC/ST化学修飾によるマラリア2価VLPの作製:前年度完成したVLPキャリアとしてST-NoV-LPを用いた。マラリアの抗原候補として選んだCSPとMSP19にSCを融合し、ST-NoV-LPに提示した(2価マラリアVLP)。CSPとMSP19の提示効率は、それぞれ50%と75%であった。 2)SC/ST化学修飾によるデング4価VLPの作製:SCに融合にたデングの1EDIII-4EDIIIを、ST-NoV-LPと化学修飾を行い、NoV-LPに4つのEDIIIを提示した(NoV-LP/tetEDIII)4価VLPを作製した。VLPと抗原のモル比1:3で最大提示率65%を得た。 3)DENV/Cを基盤としたデング2価VLPの作製:デングのカプシド(C2タンパク質)を用いたカプシド様粒子(CLP)を作製した。CLPをビオチン化し、EDIII領域をストラプタビジンに融合することで、ビオチンとストラプタビジン(BioT/Strep)の修飾により1EDIIIー4EDIIIをCLPに提示した4価CPVを作製した(CPV/tetEDIII)。 4)動物実験用サンプルの作製及びVLPの評価:上記1)ー3)で作製したマラリア2価VLP抗原は、マウスへの免疫の結果、アジュバント使用有無にかかわらず抗体の産生(コントロールより100,000倍)が確認できたが、Plasmodium yoelli攻撃後採収した血清の赤血球内寄生生殖変化(parasitemia)では、前年度同様有意差が得られなかった。NoVを基盤とした4価VLP(NoV-LP/tetEDIIIとCPV/tetEDIII)の動物実験では、抗体産生が確認でき、全ての血清型について高い中和活性を示した。4価CLPにおいても同様な結果が得られ、サイトカイン産生の結果によりVLPは液性免疫と細胞性免疫を誘導することが確認できた。
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現在までの達成度 (段落) |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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