研究課題/領域番号 |
20H00459
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分43:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 生理学研究所 |
研究代表者 |
深田 正紀 生理学研究所, 分子細胞生理研究領域, 教授 (00335027)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | シナプス / タンパク質 / 脂質 / 脳・神経 / ナノドメイン / ナノカラム / てんかん / 酵素 |
研究成果の概要 |
脳の生理と病態を理解するには、神経細胞間の情報伝達を担うシナプスの理解が必須である。近年、シナプス形成に関わるタンパク質は次々と報告されてきたが、未成熟なシナプスが機能的なシナプスに成熟していく過程は、十分に理解されていない。本研究では、LGI1-ADAM22-PSD-95タンパク質複合体が、シナプス前後部のナノドメインを整列させることにより、シナプス伝達を精緻に制御することを見出した。一方、LGI1-ADAM22-PSD-95経路の破綻はヒトやマウスにおいててんかん性脳症を引きおこすことを明らかにした。
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自由記述の分野 |
神経科学、生化学、細胞生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の光学顕微鏡や電子顕微鏡を用いた解析では、シナプス内部やシナプス間隙をまたぐ分子の相互配置や動的変化に迫ることは困難であった。本研究では、超解像イメージング法や脳疾患モデルを用いて、シナプス内部のタンパク質の配置メカニズムを明らかにした。また、シナプス疾患をシナプスの形態や数の異常という従来の観点を超えて、シナプス-ナノドメインの構造・機能的変容として捉えた点も意義深い。
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