11ヶ月齢のアルツハイマー病モデルマウスに触媒1を静脈内投与し、1時間後に600 nmの光を照射した。この操作を5回繰り返し、マウスの海馬由来サンプルをウエスタンブロッティング法にて評価した。その結果、触媒投与・光照射を行ったマウスにおいて触媒のみを投与したマウスと比較して酸素化による二量体が強く検出され、触媒1はin vivo系においてAβの光酸素化を進行させていることが示唆された。触媒的光酸素化により、マウス脳内のアミロイド量が約30%減少し、これが脳内ミクログリア細胞による酸素化Aβの分解亢進によることを明らかとした。
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