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2022 年度 研究成果報告書

自然リンパ球による脂肪組織恒常性制御機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20H00511
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 中区分49:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

小安 重夫  国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, チームリーダー (90153684)

研究分担者 三澤 拓馬  国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, 研究員 (20880694)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード自然リンパ球 / 脂肪組織炎症 / 肥満 / サイトカイン
研究成果の概要

研究代表者らは、腸管常在性の自然リンパ球(Innate Lymphoid Cell: ILC)、特に2型自然リンパ球(ILC2)と3型自然リンパ球(ILC3)が高脂肪食による肥満の誘導に関わることを示してきた。セロトニンをはじめとした消化管ホルモンは、脂質を含む栄養素の代謝に多大な影響を及ぼすことからILCが発現する消化管ホルモン受容体に着目し、ILC2がセロトニンに対する受容体HTR1bを高発現していることを見出した。解析を進めた結果、セロトニンが免疫系を介した高脂肪食による肥満誘導の制御に密接に関与することが示唆された。

自由記述の分野

免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

肥満は様々な生活習慣病の下地となるため、肥満を誘導するメカニズムの解明は急務である。研究代表者らは2型自然リンパ球(ILC2)と呼ばれる新たな免疫細胞を発見し、その後小腸常在性のILC2が肥満の誘導に寄与することを明らかにした。一連の解析から、消化管ホルモンの一種であるセロトニンが免疫系を介した脂質代謝制御において重要な役割を担っている可能性を見出した。今後、セロトニンが腸管ILC2に及ぼす作用やその分子機序の詳細を明らかにすることで肥満の予防や治療に繋がる新たな発見が期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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