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2022 年度 研究成果報告書

人類宗教史における「地母神」概念の総合的、実証的、批判的検証

研究課題

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研究課題/領域番号 20H01193
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分01030:宗教学関連
研究機関(財)古代オリエント博物館

研究代表者

月本 昭男  (財)古代オリエント博物館, 研究部, 館長 (10147928)

研究分担者 高橋 原  東北大学, 文学研究科, 教授 (30451777)
田澤 恵子  (財)古代オリエント博物館, 研究部, 研究員 (30598587)
津本 英利  (財)古代オリエント博物館, 研究部, 研究員 (40553045)
平藤 喜久子  國學院大學, 神道文化学部, 教授 (50384003)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード地母神 / 先史時代 / 人類宗教 / Anthropomorphism
研究成果の概要

長らく「地母神」信仰は人類最古の宗教形態とみなされてきた。乳房や女性性器を強調した先史時代の裸体女性彫刻・土偶がその証拠されてきた。だが、それらすべては高さ10cmm前後であり、片手に入るさいずであり、祀る対象とは考えにくい。加えて、人類最古の文明である古代メソポタミアにおいて、神が人間の姿で表彰されはじめるのは、前2800年ころであり、それ以前に神が人間の姿で表彰されることはない。
以上の事実は、「地母神」信仰の根拠がじつに薄弱であったことを示している。

自由記述の分野

宗教史学

研究成果の学術的意義や社会的意義

上に述べたように、19世紀中葉以来、人類最古の宗教形態とみなされてきた「地母神」信仰は、その証拠なるものが正しい解釈に基づいていないことが明らかになった。したがって、「地母神」概念の意義は再考されねばならず、それをもって人類宗教史ひいては精神史を語ることは適切ではない。その点を公けにしてゆくことに学術的意義があると認められる。

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公開日: 2024-01-30  

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