研究課題
最終年度は、これまでにおこなった資料収集、調査、文献分析をもとに共著 Nuclear Colonialisms and Transpacific Imaginations(仮)の執筆・編集に着手した。具体的には、東アジアの文脈から原爆表象を再検証する論考(川口)、大牟田稔と大江健三郎の作品を中心に沖縄の被爆者表象を分析する論考(村上)、フランス領ポリネシアの核実験関連のメモリアルをめぐる政治性を検証する論考(ジェイコブズ)、アラスカ先住民による新聞 Tundra Times を中心に核実験反対運動と先住民運動の関連性を検証する論考(松永)、キャシー・ジェニトル=キジナーの詩集を環太平洋的見地から分析する論考(一谷)、五大湖周辺のエネルギーをめぐる植民地主義的政策と先住民環境運動を検証する論考(ゴーマン)の執筆を開始した。また、協力者であり共著分担執筆者である李文茹氏に、台湾の反核運動とシャマン・ラポガン作品に関する発表を依頼し、内容についてのディスカッションをおこなった。2023年度の重要な成果のひとつとして、国際フォーラム「環太平洋地域における核をめぐる想像力と植民地主義」(コロナウイルス感染拡大防止のため中止)の一環として開催する予定だったドキュメンタリー映画『寡婦たちの村』の日本語字幕完成、上映会、ピーター・ブロウ監督によるトークがあげられる。また、原爆文学研究会の一環としておこなったワークショップ「翻訳がつなぐ経験 ― マーシャル、セミパラチンスク、広島 ―」(川口、一谷、溝渕、李)は、後継プロジェクトにつながる重要な足がかりとなった。
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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散文誌 隣り村
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ユリイカ
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