研究課題
最終年度である2023年度は、前年度までに整えた研究体制により海外現地調査を実施し、アリュートル語カラガ方言およびレスナヤ方言、コリヤーク語ミキノ方言の未整理の音声資料について、引き続き母語話者の協力のもとに整理・分析をすすめ、アノテーションを付した。テキスト資料から新たな語彙データを抽出し、方言比較データベースを拡充した。また、整理・分析の終了したアリュートル語・コリヤーク語諸方言の音声CDつきテキスト資料をロシア語対訳つきで出版した。資料の少ないシベリア先住民言語の方言資料をアノテーションおよび音声つきで公開することで、シベリア地域での言語研究の発展に貢献することができた。また、カザフスタン共和国ナザルバエフ大学のAndrey FilchenkoおよびOlga Potaninaの協力を得て、2023年8月12-13日に同大学において国際シンポジウム5th International Symposium on Northern Languages and Cultures: Linguistic and Cultural Heritage of Northern and Central Asia: Documentation and Descriptionを開催し、カザフスタン・ロシア・日本の研究者および学生らとともにシベリア少数言語の方言研究に関する情報共有ならびに意見交換を行なった(https://siblang-jp.net/events/isnlc-5/)。これにより、シベリア先住民言語研究のための国際協力体制がさらに強化された。2024年3月1日には釧路公立大学において「シベリア先住民諸語の方言に関する基礎的研究」2023年度研究会(https://siblang-jp.net/ja/2024/02/26/2023-kakenhi/)を開催し、本研究課題の総括と、本研究課題をさらに発展させた次の研究に向けて、今後の課題や問題点を明らかにした。
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2024 2023 その他
すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 1件、 オープンアクセス 5件、 査読あり 1件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 4件、 招待講演 3件) 図書 (2件) 備考 (3件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
釧路公立大学紀要. 人文・自然科学研究
巻: 36 ページ: 11-27
Arctic Circle(北海道立北方民族博物館友の会・季刊誌)
巻: 127 ページ: 20
Language
巻: Volume 99, Number 2 ページ: e108-e134
10.1353/lan.2023.a900096
Linguistic Atlas of Asia and Africa III. ed. by Chitsuko Fukuchima, Satoko Shirai, Mika Fukazawa, Hiroyuki Suzuki and Mitsuaki Endo, Geolinguistic Society of Japan. Tokyo
巻: - ページ: 9-10
10.5281/zenodo.10223731
巻: - ページ: 67-68
巻: - ページ: 146-147
https://siblang-jp.net/
https://kytexts.github.io/
http://itelmen.placo.net/search/itl/dictionary/latin.html