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2023 年度 実績報告書

料紙分析の手法による中国古文書学の基盤構築とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 20H01298
研究機関東京大学

研究代表者

小島 浩之  東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 講師 (70334224)

研究分担者 小口 雅史  法政大学, 文学部, 教授 (00177198)
片山 章雄  公益財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (10224453)
辻 正博  京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (30211379)
矢野 正隆  東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 助教 (80447375)
森脇 優紀  東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 特任助教 (90733460)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード中国古文書学 / 料紙分析 / 敦煌文献 / トゥルファン文書 / 群際接合
研究実績の概要

本研究プロジェクトは2023年度が最終年度であるため、メーリングリストや個別のメール、オンライン会議、データ共有ツール等により情報を共有し、研究メンバー間の意思疎通を図りながら、調査データについてのとりまとめと分析を進めた。
またこれまでの調査データの修正や関連データの補充をすべく、海外での文書料紙調査を3度実施した。6月にはフランス国立図書館において、前回調査したデータ中、国内外の先行研究の結果やデータ相互間に矛盾や疑義のあるもの28件について再調査を実施してデータの修正を図った。また12月には台湾故宮博物院、台湾国家図書館において典籍資料の形態調査を実施した。さらに2024年3月にはフランス国立図書館において、これまでの敦煌文献料紙調査から得られたデータの正確を期すべく2件の再々調査、12件の再調査を中心とした料紙調査を実施した。
料紙調査にあたっては、繊維観察・分析班(光学・デジタル両顕微鏡により紙の繊維や填料などを観察し、透過光と反射光により撮影する)、形態・様式調査班(古文書学の様式論や形態論の観点から、テキスト内容、折り方・印・用墨・筆致などを中心に文書全体を観察し、全景写真を撮影する)、外形・形状調査班(文書の外形・形状を観察測定し、物理量の算出を行う)の3班に分けて効率的に実施した。
研究メンバーはそれぞれの専門分野において、学会発表や研究論文のかたちで学術的成果を発表するとともに、当該科研費プロジェクトの情報発信協力機関である東京大学経済学図書館・経済学部資料室が運営するデジタルミュージアムのサイトにおいて、「ベトナム古文書の世界:その紙と文様」を公開し、研究成果の社会還元に努めた。

現在までの達成度 (段落)

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

備考

藤田励夫「口絵解説 宋版唐人絶句」『日本歴史』903, 2023年

  • 研究成果

    (18件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 雑誌論文 (9件) (うちオープンアクセス 2件、 査読あり 1件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 2件、 招待講演 5件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 「景福寺資料」状態調査報告 : 東南アジア地域資料管理のための基礎データ2024

    • 著者名/発表者名
      矢野正隆・小島浩之
    • 雑誌名

      東京大学経済学部資料室年報

      巻: 14 ページ: 71-79

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 文化財を護る仕事 : 書跡・典籍、古文書を中心に2024

    • 著者名/発表者名
      藤田励夫
    • 雑誌名

      蓮華

      巻: 105 ページ: 39-44

  • [雑誌論文] 徳隆六年清王鄭令旨について2024

    • 著者名/発表者名
      藤田励夫
    • 雑誌名

      東風西声 : 九州国立博物館紀要

      巻: 19 ページ: 51-55

  • [雑誌論文] 試論《唐六典》的編纂 : 以《初学記》和《唐六典》注為中心2023

    • 著者名/発表者名
      小島浩之著, 趙師淇訳
    • 雑誌名

      中国古代法律文献研究

      巻: 17 ページ: 297-332

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 西域を読み解く : 第6回 第二回探検隊のモンゴル・新疆調査、そしてインドへ2023

    • 著者名/発表者名
      片山章雄
    • 雑誌名

      K(特定非営利活動法人Knit-K)

      巻: 5 ページ: 50-55

  • [雑誌論文] 唐代史の風景2023

    • 著者名/発表者名
      片山章雄
    • 雑誌名

      唐代史研究

      巻: 26 ページ: 1-4

  • [雑誌論文] 文献資料にみるキリシタンの葬送儀礼と墓2023

    • 著者名/発表者名
      森脇優紀
    • 雑誌名

      季刊考古学

      巻: 164 ページ: 35-38

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「世界の記憶」とは : その目指すものと今回の登録について2023

    • 著者名/発表者名
      藤田励夫
    • 雑誌名

      湖国と文化

      巻: 185 ページ: 22-23

  • [雑誌論文] 文化財を護る仕事 : 古文書を中心に2023

    • 著者名/発表者名
      藤田励夫
    • 雑誌名

      高良山 : その歴史と文化(高良大社機関誌 )

      巻: 1 ページ: 4-9

  • [学会発表] 公文と私文 : 唐宋時代の公文書をめぐる理念的枠組み2023

    • 著者名/発表者名
      小島浩之
    • 学会等名
      2023年度宋代史研究会
  • [学会発表] 杉本苑子「幻の『幻の錦』」論その後 : 大谷探検隊吐魯番収集の「花樹対鹿錦」と法隆寺「獅子狩文錦」2023

    • 著者名/発表者名
      片山章雄
    • 学会等名
      東洋文庫内陸アジア出土古文献研究会
  • [学会発表] 海外史料にみる日本の紙漉き2023

    • 著者名/発表者名
      森脇優紀
    • 学会等名
      越前生漉鳥の子紙保存会講演会
    • 招待講演
  • [学会発表] 文化財を護る仕事 : 紙の文化財を中心に2023

    • 著者名/発表者名
      藤田励夫
    • 学会等名
      妙法院仏教文化講座
    • 招待講演
  • [学会発表] 東・東南アジアの料紙と典籍・古文書文化財の修理2023

    • 著者名/発表者名
      藤田励夫
    • 学会等名
      一般社団法人国宝修理装コウ師連盟第27回定期研修会「東アジアの紙文化財の修理」
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 安南(ベトナム)からの国書について2023

    • 著者名/発表者名
      藤田励夫
    • 学会等名
      国際シンポジウム「日越関係:過去・現在・未来」
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 文化庁京都移転とこれからの文化財行政2023

    • 著者名/発表者名
      藤田励夫
    • 学会等名
      滋賀県文化財保護連盟総会
    • 招待講演
  • [図書] 論集 隋唐仏教社会とその周辺2023

    • 著者名/発表者名
      氣賀澤保規, 倉本尚徳, 松原朗, 肥田路美, 榎本淳一, 松浦典弘, 速水大, 山口正晃, 小島浩之, 櫻井智美
    • 総ページ数
      350
    • 出版者
      汲古書院
    • ISBN
      9784762995743
  • [備考] ベトナム古文書の世界 : その紙と文様

    • URL

      https://lib-dm.e.u-tokyo.ac.jp/

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公開日: 2024-12-25  

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