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2021 年度 実績報告書

平泉仏教文化の諸相とその社会的基盤に関する資料学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20H01313
研究機関東北学院大学

研究代表者

七海 雅人  東北学院大学, 文学部, 教授 (00405888)

研究分担者 永田 英明  東北学院大学, 文学部, 教授 (20292188)
柳原 敏昭  東北大学, 文学研究科, 教授 (30230270)
狭川 真一  大阪大谷大学, 文学部, 教授 (30321946)
入間田 宣夫  東北大学, 東北アジア研究センター, 名誉教授 (40004048)
菅野 文夫  岩手大学, 教育学部, 名誉教授 (40186177) [辞退]
堀 裕  東北大学, 文学研究科, 教授 (50310769)
上杉 智英  独立行政法人国立文化財機構京都国立博物館, 学芸部美術室, 研究員 (50551884)
横内 裕人  京都府立大学, 文学部, 教授 (50706520)
吉田 歓  山形県立米沢女子短期大学, その他部局等, 教授 (70312618)
齊藤 利男  弘前学院大学, 社会福祉学部, 特任教授 (90162213)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード平泉 / 経塚 / 石造物 / 中尊寺経
研究実績の概要

本共同研究は、12世紀、平泉と周辺地域における仏教文化の展開と、その社会的基盤の様相について、歴史学(文献史学)・考古学・宗教史学・美術史学各分野の研究者が協同し、文献・考古資料(遺構・遺物)・石造物等の調査・集成を進め、中世初期東北・北海道地域史に関する新しい歴史像の提示を目的としている。
研究活動の方法について、文献班・考古班・石造物班の三つのグループを組織し、各班が設定したテーマについて調査・分析を進め、それぞれの成果を集成し、総合的な考察を行うという体制をつくった。しかし、2021~22年度の活動もまた、新型コロナウイルス感染症の拡大状況により、現地調査等のスケジュールについて、しばしば変更をせざるを得ない状況となった。当初計画した内容を修正し、各班はその時その時の状況に応じて作業ができる調査活動を選択し、資料収集とその分析を進めた。
各班の作業内容・成果は、次の通りである。【文献班】「中尊寺文書」の翻刻作業を進めた。また、京都国立博物館において観心寺(大阪府河内長野市)所蔵中尊寺経の現物を調査し、調書の作成を行った。静岡市立芹沢銈介美術館所蔵中尊寺参詣曼荼羅の現物を調査し、従来の研究成果に学びつつ新たな知見を得た。【考古班】前年度からの継続事業として、静岡県熱海市の伊豆走湯山遺跡群出土資料の整理・分析作業を進めた。また、平泉町毛越地区において経塚遺跡の発掘調査を行った。【石造物班】福島県いわき市の木製五輪塔、鎌倉市の木製五輪塔・中世石造物を調査し、平泉型石塔との比較研究を進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本共同研究は、文献班・考古班・石造物班ともに、野外調査・資料所蔵先への訪問調査による現物資料の調査を主な内容としている。新型コロナウイルス感染症の拡大状況により、研究活動が制限され、その時その時の状況に応じて作業できることを設定・選択し直しながら研究活動を進める事態となった。

今後の研究の推進方策

文献班・考古班・石造物班において、これまでに行った調査活動の内容を整理し、成果物をまとめる。当初の計画の中で設定した調査対象について、改めて作業可能なものを絞り込み、調査活動を進める。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 「骨寺村における均等在家の成立をめぐって」2022

    • 著者名/発表者名
      入間田宣夫
    • 雑誌名

      『骨寺村荘園遺跡村落調査研究報告書』

      巻: 令和3年度 ページ: -

  • [雑誌論文] 「研究ノート 日本古代・中世初期の都市」2022

    • 著者名/発表者名
      吉田歓
    • 雑誌名

      『日本古代・中世初期の都市』

      巻: 49 ページ: 80-81

  • [雑誌論文] 「陸奥の仏教文化」2022

    • 著者名/発表者名
      堀裕
    • 雑誌名

      吉村武彦・川尻秋生・松木武彦編『シリーズ地域の古代日本 陸奥と渡島』株式会社KADOKAWA

      巻: - ページ: 173-201

  • [学会発表] 「都市平泉研究-中世都市研究における意義と可能性」2022

    • 著者名/発表者名
      斉藤利男
    • 学会等名
      都市史学会、2022年度都市史学会大会(平泉)
    • 招待講演
  • [学会発表] 「陸奥国分寺・国分尼寺と疫病・皇位継承-地域の歴史と遺跡を考える-」2022

    • 著者名/発表者名
      堀裕
    • 学会等名
      第12回全国国分寺サミットin仙台・陸奥国分寺
    • 招待講演
  • [図書] 『京都の中世史2 平氏政権と源平争乱』2022

    • 著者名/発表者名
      元木泰雄・佐伯智広・横内裕人
    • 総ページ数
      280
    • 出版者
      吉川弘文館
    • ISBN
      978-4-642-06861-1
  • [図書] 『中世奥羽の自己認識』2021

    • 著者名/発表者名
      入間田宣夫
    • 総ページ数
      345
    • 出版者
      三弥井書店

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公開日: 2023-12-25  

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