研究課題/領域番号 |
20H01317
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 志學館大学 |
研究代表者 |
茶谷 誠一 志學館大学, 人間関係学部, 教授 (30460009)
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研究分担者 |
瀬畑 源 龍谷大学, 法学部, 准教授 (10611618)
河西 秀哉 名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (20402810)
冨永 望 公益財団法人政治経済研究所, その他部局等, 研究員 (20572069)
舟橋 正真 公益財団法人政治経済研究所, その他部局等, 研究員 (20790968)
古川 隆久 日本大学, 文理学部, 教授 (70253028)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 象徴天皇制 / 昭和天皇 / 宮内庁 / 戦争責任 / 戦後日本 |
研究成果の概要 |
戦後、初代宮内庁長官を務めた田島道治文書の分析を行い、史料原本からの翻刻、編集を経て、資料集の体裁に整えたうえで必要な補注作業も行った。その研究成果として、研究者全員の編集者名で『昭和天皇拝謁記』全7巻(岩波書店、2021年~2023年)として刊行した。 さらに、2023年9月には研究成果報告会としてシンポジウム「昭和天皇と現代日本」を一般参加形式にて開催したほか、研究者による学会報告、学術雑誌や新聞などで研究者各自による寄稿、インタビュー記事も発表、掲載してきた。 歴史的価値が非常に高い史料を活字化して公刊した研究上の意義は大きく、今後の研究財産となっていくはずである。
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自由記述の分野 |
日本近現代史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの象徴天皇制研究では、天皇や宮中の動向を追える国内資料が乏しく、アメリカやイギリスの新規公開の外交文書などに頼ってきた側面があった。今回刊行した『昭和天皇拝謁記』は海外頼みの研究傾向を一変させ、史料環境を大いに改善することは確実である。 また、『昭和天皇拝謁記』には天皇と田島の会話が詳細に書き留められており、昭和天皇の実像を詳細かつ明確に追うことができるようになった。このことにより、今後、象徴天皇制研究全体を進展させる学術的貢献が期待される。同時に、象徴天皇制形成期の動向が一般にも把握できるようになることで、その社会的意義も大きなものとなるであろう。
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