研究課題/領域番号 |
20H01326
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
坂尻 彰宏 大阪大学, 全学教育推進機構, 准教授 (30512933)
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研究分担者 |
島津 弘 立正大学, 地球環境科学部, 教授 (90251909)
岩本 篤志 立正大学, 文学部, 教授 (80324002)
橘堂 晃一 龍谷大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (00598295)
佐藤 貴保 盛岡大学, 文学部, 教授 (40403026)
岩尾 一史 龍谷大学, 文学部, 准教授 (90566655)
赤木 崇敏 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (00566656)
田林 啓 京都大学, 人文科学研究所, 人文学連携研究者 (10710402)
檜山 智美 京都大学, 白眉センター, 特定助教 (60781755)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 敦煌 / オアシス地域 / 石窟史料 / 現地調査 |
研究実績の概要 |
2022年度の研究活動では、まず、従来ほとんど注目されていなかった敦煌石窟の壁画に描かれた女性の出行図(王侯貴族などの高位の人物が護衛や従者を引き連れて練り歩く様子を描いた行列の図)内に描かれた器物に焦点を当て、敦煌石窟における女性の出行図の表現を考察した。また、旧ソ連作成20万分の1地形図、Google Earth衛星画像、スペースシャトルSRTM-3およびSRTM-30データ、だいち2号(ALOS2)デジタル標高データ(DEM)を用いて、中国の河西回廊西部地域全体の地形的特徴や当該地域に分布する石窟(莫高窟、西千仏洞、下洞子石窟(小千仏洞)、東千仏洞、五个廟石窟、楡林窟、昌馬石窟など)周辺の地形解析を行った。そして、これら成果の途中経過を日本地形学連合2022年度秋季大会などの学会等で発表した。さらに、チェコ共和国のプラハにて開催された第16回国際チベット学会にて古代チベット帝国の公文書研究の成果について発表した。また、フランスのフランス国立図書館およびギメ美術館にてウイグル語写本の調査を行い、敦煌出土のウイグル写本を通じて敦煌やその周辺の仏教文化について考察した。以上の研究成果を、大阪大学で開催したラウンドテーブル・ディスカッション形式の公開研究集会にて、研究代表者・研究分担者ならびに参加した聴衆を交えて議論し、研究の中間報告を行い、今後の研究課題の論点を整理した。なお、中国での新型コロナウィルス感染症の状況が改善されず、現地調査は行えなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度の研究計画は、中国での現地調査を前提に策定したが、新型コロナウィルス感染症にともなう中国側の状況改善が見られず、現地調査を実施することができなかった。そこで、本年度は国内での調査研究や中国以外での海外調査に焦点を移して研究を進めた。しかしながら、研究期間中に予定していた研究計画全体に照らせば、やや遅れが生じている状況にある。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度においては、中国での現地調査が可能になることを前提に、以下のような推進方策を計画している。まず、新型コロナウィルス感染症の状況によっては、研究メンバーの安全を確保しながら現地調査を実施する予定である。また、調査計画の再検討を行い、遅れた分を迅速に取り戻すためにスケジュールを見直す。さらに、現地調査以外の期間を有効活用し、文献研究やデータ分析など、研究の他の側面を進める予定である。これにより、2023年度において研究の進捗を適切に回復し、研究計画の達成を目指す。
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