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2023 年度 研究成果報告書

中近世アルプス地域の空間的・社会的モビリティー:境域の政治・宗教・社会の動的展開

研究課題

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研究課題/領域番号 20H01340
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
研究機関京都大学

研究代表者

佐藤 公美  京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (80644278)

研究分担者 服部 良久  京都大学, 文学研究科, 名誉教授 (80122365)
踊 共二  武蔵大学, リベラルアーツアンドサイエンス教育センター, 教授 (20201999)
田中 俊之  金沢大学, 歴史言語文化学系, 教授 (00303248)
皆川 卓  山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (90456492)
上田 耕造  明星大学, 教育学部, 教授 (10760621)
渡邉 裕一  福岡大学, 人文学部, 准教授 (30804314)
斉藤 恵太  京都教育大学, 教育学部, 准教授 (20759196)
有田 豊  立命館大学, 政策科学部, 准教授 (30771943)
田島 篤史  愛媛大学, 法文学部, 准教授 (40802765)
図師 宣忠  甲南大学, 文学部, 教授 (60515352)
頼 順子  佛教大学, 公私立大学の部局等, 非常勤講師 (50721809)
猪刈 由紀  清泉女子大学, 文学部, 非常勤講師 (10773583)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードアルプス / 中・近世 / 空間的モビリティー(空間移動) / 社会的モビリティー(社会移動) / スピリチュアル・モビリティー / 境域 / 書物
研究成果の概要

人類社会にとって不可欠な「移動」を歴史的に理解するため、本研究計画は政治的・社会的・宗教的な多文化境域社会=前近代アルプス地域を対象に、政治文化と空間・領域との関係、文化・知識・技術・モノとの関係、宗教と精神文化との関係の諸側面に渡って移動の諸「資本」の相関関係を分析し、空間移動と社会移動の統合的理解を試みた。その結果、中近世アルプスに固有の密な中小都市網による可動性、帝国周縁の境域性による戦略的リソース性、境域ゆえのネットワーク資本価値の高さ、多言語状況による文化的水平移動可能性、困難な移動の経験や記憶が持つ社会移動資本価値の高さと両義性などの意味が明らかになった。

自由記述の分野

ヨーロッパ中世史

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、可動性、ネットワーク資本、スピリチュアル・キャピタル等の移動の「資本」概念を理論的・方法論的に応用し、中・近世アルプスの地域的特性に注目した実証研究を総合した。これにより空間移動と社会移動を統合し、移動の歴史学研究に貢献したと考える。中近世社会は政治的・社会的・文化的・宗教的な多元的で複雑なアイデンティティーをもつ移動主体からなる部分社会の諸関係からなり、空間移動と社会移動は不可分の関係にある。これらの統合的理解を行った本研究成果は、現代のグローバル・高モビリティー社会の多面的で歴史的な理解を推し進め、地域的固有性とグローバル性の共存という現代的問題解決への一つの貢献をなすと考える。

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公開日: 2025-01-30  

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