研究課題/領域番号 |
20H01352
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03050:考古学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
近藤 二郎 早稲田大学, 文学学術院, 名誉教授 (70186849)
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研究分担者 |
河合 望 金沢大学, 新学術創成研究機構, 教授 (00460056)
高橋 寿光 金沢大学, 新学術創成研究機構, 研究協力員 (30506332)
柏木 裕之 東日本国際大学, エジプト考古学研究所, 客員教授 (60277762)
前川 佳文 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 文化遺産国際協力センター, 主任研究員 (80650837)
馬場 悠男 独立行政法人国立科学博物館, その他部局等, 名誉研究員 (90049221)
阿部 善也 東京電機大学, 工学研究科, 助教 (90635864)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 古代エジプト / ネクロポリス・テーベ / エジプト新王国 / 岩窟墓 / 葬送用コーン / 被葬者の称号 / 被葬者の名前 / ライフヒストリー |
研究成果の概要 |
エジプト南部ルクソール市の対岸(西岸)のネクロポリス・テーベに位置するアル=コーカ地区の新王国時代の岩窟墓群の調査を実施することにより、当該地域における岩窟墓の分布を解析することで、どのように造営され、再利用されていったのかを知る手掛かりを得ることができた。 アメンヘテプ3世治世末期に突如出現するレリーフ装飾を持つ大岩窟墓であるウセルハト墓(TT47)の選地と造営がどのような過程で行われたかのモデルを作成することができた。このことからアマルナ直前のネクロポリス・テーベの様相がかなり明らかになりつつある。
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自由記述の分野 |
考古学、エジプト学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで新王国時代の岩窟墓の研究は、墓内部の壁画や碑文の調査が中心となっており、絵画資料や文字資料に偏重する傾向があった。本研究では岩窟墓の正確な平面プランの作図や土器や葬送用コーンの詳細な検討により、複数の岩窟墓の正確な時期を特定することで、当該地域の岩窟墓の新旧関係を明らかにすることができた。本研究の中心となっているウセルハト墓は、100年以上、所在地が不明であったものを再発見したものである。また新規に発見した岩窟墓を修復復原することで、現代の人々に3000年以上前の美しい姿を見せることは社会的意義が大いにあると確信している。
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