研究課題/領域番号 |
20H01468
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
堀 芳枝 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (30386792)
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研究分担者 |
足立 眞理子 お茶の水女子大学, 名誉教授 (10347479)
大橋 史恵 お茶の水女子大学, ジェンダー研究所, 准教授 (10570971)
小松 寛 成蹊大学, アジア太平洋研究センター, 研究員 (50546314)
落合 絵美 岐阜大学, 大学本部, 助教 (60827468)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ジェンダー / IT-BPO / 国際分業 |
研究実績の概要 |
本研究の目的はアジアの新しい国際分業の成立と経済社会の変容についてジェンダーの観点から考察する。すなわち、IT-BPOの国際分業がアジアの各国に拡大している実態を明らかにする。また、女性の労働の再編と再配置が、中間層の形成や都市化といった社会変容や政治にもたらす影響を考察する。本研究は、グローバル経済の最先端のIT-BPOがもたらすアジアの経済秩序の変動と政治社会の変容の実証と国際比較を通して、新しい国際政治経済学についての理論構築を目指す。 現在IT-BPOは委託可能な言語、分野、国内の経済水準(人件費など)によって階層化が進み、インド、フィリピン、中国だけでなく、シンガポール、ベトナム、インドネシアなどにも拡大している。そして、日本は沖縄にコールセンターが集中しているが、日本語という言語の壁もあり、他のアジアからは孤立しつつある。上記の状況を鑑みて、研究分担者とともに、それぞれの地域の現状分析を通じて、次の点を明らかにすることにある。①IT-BPOの国際分業の実態と女性の労働の再編と再配置、②成長の果実としての中間層の成長と消費、都市化の実態、③経済社会の変容が、各国の民主政治におよぼす影響、である。 2020年度の予定は、研究会を数回ひらいて、先行研究をサーベイする。また、海外での現地調査を通して、IT-BPOの動向と女性労働者が働く企業分析のケーススタディを行うことであった。しかし、突然のコロナ感染状況の拡大により、緊急事態宣言もだされるなかで、海外の現地調査が不可能となってしまった。そこで、研究会を開催して、IT-BPOに関連する専門家を招いて知見を深めるとともに、それぞれが自分の研究報告をおこなうことにとどまった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナの世界的な感染拡大により、現地調査が不可能となってしまったため、当初の計画の実行が不可能となってしまった。また、突然のオンライン授業への移行の準備に、追われたため、なかなか自分の研究時間がつくれなかった。
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今後の研究の推進方策 |
依然として、コロナ感染のリスクはあるものの、コロナに対する心理的な不安も低くなり、コロナ対策をすることである程度リスクが下がることも明らかになってきた。したがって、対面での研究会の再会しながら、研究をすすめたい。また、渡航が可能となった国については、現地調査についても検討したい。
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