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2023 年度 実績報告書

高齢社会における豊かな暮らしの価値空間形成のためのサービスデザイン方法論の構築

研究課題

研究課題/領域番号 20H01529
研究機関北陸先端科学技術大学院大学

研究代表者

白肌 邦生  北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (60550225)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード責任化 / サービスデザイン / 高齢者 / ウェルビーイング
研究実績の概要

2023年度はこれまでの知見を統合し,高齢社会のための豊かな暮らしの価値空間形成に向けたサービスデザイン手法開発を行った.これまでの研究タスクから,高齢者向け支援技術は高齢者の自立を支援する一方で,社会的孤立を増大させるリスクもあることを確認していた.そのため,高齢者個々の社会的背景を考慮したうえでサービスの中でどう技術適用する必要があるかを考えるフレームワーク開発を目指した.
具体的にはサービス研究における「責任化研究」をもとに,政府や地域コミュニティが消費者にもたらす責任化(従来責任を負っていた対象がそれを消費者に転嫁していくこと)が,どのようなテーマで顕在化し,それによって高齢消費者は自分のウェルビーイングのためにどのような行動をとることが期待されるようになったのかを構造的に考えるフレームワークを作成した.教育の場において複数回適用し,金融,教育,健康,社会的弱者の生活を始めとしたテーマにおいて,関係主体が社会的に何を期待され,どのようなサービス或いはサービス技術を欲し,それを獲得する際にどのような困難さ(アクセス,金銭・体力面での困難等)を持っているのか,を思考可能であることを確認した.このフレームワークは当初,年齢条件を意識して開発をしていたが,試行過程で高齢者に限定するものではないことを見出した.
サービスデザインとして,このフレームワークで表出化したアイデアをもとにどのように既存のデザインツールと接合が期待できるかを,2024年3月22日に米国の研究者と国内研究者2名を交えたセミナーにて議論した.結果,顧客ジャーニーマップや価値星座アプローチ,インタラクションデザイン等との親和性を見出し,それらとの接合のアイデアを共有した.そして同時に,それはウェルビーイング志向のマーケティング実践の中核になりうるツールであることを参加者で確認した.

現在までの達成度 (段落)

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Older People’s Knowledge Creation Motivations for Sustainable Communities2023

    • 著者名/発表者名
      Ho Bach Q. and Shirahada Kunio
    • 雑誌名

      Sustainability

      巻: 15 ページ: 251~262

    • DOI

      10.3390/su15010251

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Transitioning the firm to a Circular Stakeholder-Value Creation Model2024

    • 著者名/発表者名
      Kunio Shirahada, Charles Romito, and Nancy Bocken
    • 学会等名
      PICMET2024
    • 国際学会
  • [学会発表] 金融サービスにおける主観的金融ウェルビーイング視点の有効性の分析2024

    • 著者名/発表者名
      小粥 泰樹・白肌 邦生
    • 学会等名
      サービス学会
  • [図書] “Volunteer service experiences: the case of senior tour guides” In Kristensson Per, Witell Lars, and Zaki Mohamed (Eds.), Handbook of Service Experience.2024

    • 著者名/発表者名
      Kunio Shirahada and Alan Wilson
    • 総ページ数
      -
    • 出版者
      UK: Edward Elgar Publishing

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公開日: 2024-12-25  

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