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2021 年度 実績報告書

福祉課題への変革プログラムに取組む実践家と組織の評価キャパシティ形成支援法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20H01600
研究機関東北福祉大学

研究代表者

大嶋 巌  東北福祉大学, 総合福祉学部, 教授 (20194136)

研究分担者 源 由理子  明治大学, ガバナンス研究科, 専任教授 (10468829)
贄川 信幸  日本社会事業大学, 社会福祉学部, 准教授 (30536181)
有村 大士  日本社会事業大学, 社会福祉学部, 准教授 (90712068)
新藤 健太  日本社会事業大学, 社会福祉学部, 講師 (00752205)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード実践家参画型エンパワメント評価 / 形成的評価 / 評価キャパシティ形成 / コンサルテーション支援 / 中間支援組織
研究実績の概要

本研究の目的は、福祉課題解決に取り組む実践家と所属組織が、現状の変革に有効な社会変革プログラム(変革PG)を開発、形成、改善する評価キャパシティを形成して身につけ(ECB)、それにより十分な課題解決成果の達成を可能とする、中間支援組織等による体系的なコンサルテーション支援法を開発、その有効性を実証的に明らかにすることにある。
本研究は、第Ⅰ~第Ⅲフェーズの3フェーズで進める。研究3年度目に当たる令和4年度は、令和2年度以来のコロナ禍によって遅延した第Iフェーズ研究「評価を活用した体系的なコンサル支援方法(暫定版)の開発」を完了させて、第Ⅱフェーズの「ECB試行評価調査」をスタートさせて、研究パートナーとなる「中間支援組織」によるECB推進を支援することに注力した。
第Iフェーズの「評価を活用した体系的なコンサル支援方法(暫定版)の開発」では、福祉課題解決に向けた変革プログラム(変革PG)に取組む全国規模の「中間支援組織」5団体の参加を得て、「評価を活用したコンサルテーション方法論検討会(以下「検討会」)」を組織した。検討会では変革PGごとに「評価を活用した体系的なコンサル支援方法」を検討し全体で共有しながら、マニュアル等のツール類(各PG版)の開発を進めた。
本研究で使用する評価方法は、我々が開発した「実践家参画型エンパワメント評価(PBEE)」であり、変革PGごとにPBEEに基づく評価ツール「効果モデル5アイテム」を作成し、またCD-TEP改善ステップに基づいた評価計画を策定の上、令和4年度からの第Ⅱフェーズ研究「試行評価調査」を開始した。同時に、作成したコンサル支援マニュアルに対応して、各コンサル支援モデルの効果的援助要素から構成する「コンサル支援フィデリティ評価尺度(暫定版)」の作成を進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

3フェーズの研究プロセスを積み上げて実施する本研究において、第Iフェーズの「評価を活用した体系的なコンサルテーション(コンサル)支援方法(各プログラム版)の開発」では、福祉課題解決に向けた変革プログラム(変革PG)に取組む全国規模の「中間支援組織」の参加を得て、開発研究を進めた。しかし新型コロナウィルス感染拡大の影響で、協力団体である全国規模中間支援組織の取組みが大幅に停滞し、各団体とも令和4年度から第Ⅱフェーズ研究「試行評価調査」を開始した。

今後の研究の推進方策

ロナ禍により令和4年度まで研究協力者都合で研究が大幅に停滞し、第Ⅰフェーズ研究の延期を余儀なくされた。令和3年度開始予定だった第Ⅱフェーズ研究は令和4年~5年度に延期して実施、オンライン介入導入も含めて取組む予定でいる。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 実践現場で「学び続けること」の意義~対人援助専門職の成長を支える研修・研鑽のあり方2023

    • 著者名/発表者名
      大島巌
    • 雑誌名

      東北福祉大学臨床心理相談室紀要

      巻: (1) ページ: 2-13

  • [雑誌論文] 職業リハビリテーションの支援ゴールから見た認知行動療法(CBT)の位置~CBTを組み合わせた効果的な就労支援モデル構築に向けて:精神保健福祉領域を中心に2023

    • 著者名/発表者名
      大島巌
    • 雑誌名

      池田浩之、谷口敏淳編著:職業リハビリテーションにおける認知療法の実践. 遠見書房

      巻: 1 ページ: 11-24

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 対人サービスのイノベーションをEBPプログラムに発展させる形成的評価法の開発とその有用性~CD-TEP法を用いた実践家・当事者参画型エンパワメント評価の意義、適用範囲と課題、発展可能性2022

    • 著者名/発表者名
      大島巌、新藤健太、源由理子
    • 雑誌名

      日本評価研究

      巻: 22(2) ページ: 3-14

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 実践家参画型エンパワメント評価の基盤を支える「EBP効果モデル」技術支援センターの意義と役割~評価キャパシティ形成に向けた役割を中心に2022

    • 著者名/発表者名
      新藤健太、大島巌
    • 雑誌名

      日本評価研究

      巻: 22(2) ページ: 69-82

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 実践と理論を円環させるための「プログラム開発と評価」の方法~実践家・当事者参画型エンパワメント評価方法論(CD-TEP法)の可能性2022

    • 著者名/発表者名
      大島巌
    • 雑誌名

      精神保健福祉学

      巻: 9(1) ページ: 72-82

  • [雑誌論文] 当事者のリカバリー実現を目ざす協働型「プログラム開発と評価」の方法 : マクロ実践ソーシャルワークの新しい可能性2022

    • 著者名/発表者名
      大島巌
    • 雑誌名

      日本社会事業大学研究紀要

      巻: 68 ページ: 51-66

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 精神障害者が一般就労移行につながるための就労継続支援B型事業所における支援過程2022

    • 著者名/発表者名
      大原さやか、落合亮太、大島巌
    • 雑誌名

      労働科学

      巻: 98(2) ページ: 39-53

    • 査読あり
  • [学会発表] 社会課題解決に資する有効なEBP効果モデルの形成的評価:実践家参画型評価を用いたアプローチの可能性2022

    • 著者名/発表者名
      大島巌
    • 学会等名
      日本評価学会第23回大会 シンポジウム:社会的課題解決のイノベーションに有効な形成的評価のあり方
    • 招待講演
  • [学会発表] 中長期的視点から見た障害福祉サービスの課題~精神障碍当事者のリカバリーに注目した欧米ソーシャルワーク実践からの示唆2022

    • 著者名/発表者名
      大島巌
    • 学会等名
      全国知的障害関係施設長等会議・基調講演
    • 招待講演
  • [図書] 職業リハビリテーションにおける認知行動療法の実践2023

    • 著者名/発表者名
      池田 浩之、谷口 敏淳、大島 巌、加藤 美朗、加藤 美朗、内田 空、内田 空、山本 彩、山本 彩、渡邊 明寿香、渡邊 明寿香、伊藤 大輔、伊藤 大輔、松永 美希、松永 美希、金澤 潤一郎、金澤 潤一郎、千田 若菜、千田 若菜、陶 貴行、陶 貴行
    • 総ページ数
      168
    • 出版者
      遠見書房
    • ISBN
      978-4-86616-169-3

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公開日: 2023-12-25  

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