研究課題/領域番号 |
20H01632
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研究機関 | 了徳寺大学 |
研究代表者 |
池谷 壽夫 了徳寺大学, 健康科学部, 教授 (90136367)
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研究分担者 |
丸井 淑美 群馬医療福祉大学, 看護学部, 教授 (00814998)
加野 泉 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00828840)
艮 香織 宇都宮大学, 共同教育学部, 准教授 (10459224)
橋本 紀子 女子栄養大学, 付置研究所, 客員教授 (20138530)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 性の多様性教育 / 性教育 / LGBTIQ |
研究実績の概要 |
本年度も①研究作業グループ1(全国生徒性知識調査)、②研究作業グループ2(性教育を実践している教員等の聞き取り調査)、③研究作業グループ3(性の多様性教育への取り組みの国際比較)を中心に、研究を進めたが、新型コロナの状況が好転せず、作業が難航した。 ①については、本年度もコロナ禍での生徒知識調査は学校の状況を考えると、ひじょうに厳しいものがあった。しかし、これ以上引き延ばせないと考え、性知識調査を今年度敢行することにした。前半は生徒知識調査の内容の検討を行い、新たに人権教育の実施状況を尋ねる項目を加え、2021年10月に抽出した全国の中学校に発送し、来年5月をめどに回収することまでこぎつけることができた。 ②については聞き取り調査のフォーマットを作成し、4名の教員にインタビュー調査を実施し、4名分の文字起こしを業者に依頼した。また、インタビューの分析枠組みの検討も行った。 ③については、渡航制限が相変わらずに続いていたため、現地調査を今年度も断念せざるを得なかった。本年度も引き続き代替措置として、台湾、オランダ、イギリスの3国についてオンラインで専門家に講話をしていただくことにした。またこれに関連して、台湾の性教育教科書とドイツの多様性教育の授業教材の翻訳作業を行うとともに、セクシュアリティ教育に関するジャーナルの論文を収集し、「性の多様性教育」をめぐる海外研究の議論の動向を調査した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本年度も、新型コロナの影響は全く改善の兆しはなく、そのために海外の現地調査をまったく実施することができず、性の多様性教育に関係する教科書や教材の収集、学校見学など具体的な状況を知ることができなかった。全国生徒知識調査もアンケート調査の実施に踏み切ったが、学校の状況を考えると、どれだけアンケートに協力してくれる学校があるのか不安が残った。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナの収拾が目途が立たないなかで、作業が遅れてきている。来年度は最終年度に当たるため、海外現地調査については、コロナ禍で不安が残るが、できそうな時期に敢行することを考えるとともに、海外の性の多様性教育に関する論文・資料を収集することを重視する。 研究作業グループ2のほうもまだ4名しか実施できていない状況なので、予定対象者だけでなく、新たな対象者の開拓も視野に入れて行う。
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