研究課題/領域番号 |
20H01716
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 大和大学 (2022-2023) 筑波技術大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
小林 彰夫 大和大学, 情報学部, 教授 (10741168)
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研究分担者 |
北岡 教英 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10333501)
西崎 博光 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (40362082)
安 啓一 筑波技術大学, 産業技術学部, 准教授 (70407352)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ろう・難聴 / 音声認識 / 音声コミュニケーション |
研究成果の概要 |
発音の不明瞭なろう・難聴者(聴覚障害者)にとって、音声認識を備えた音声インターフェースは認識性能の低さから使いにくいものであった。そこでこの問題を解決するために、本研究では50名のろう・難聴者の音声を収集したコーパスを整備し、読み上げ文や自由発話(会話)を多数収集した。また、整備したコーパスを用いてろう・難聴者の音声認識性能の改善を行った。その結果、ろう・難聴の読み上げ文の発話に対して、聴者には及ばないものの有意な認識誤りの削減となった。
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自由記述の分野 |
音声言語処理
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
聴覚障害学的な観点からのコーパス作成はこれまでも世界的に行われてきたが、音声認識を含む音声言語処理への応用を視野に入れた50人ほどの大規模コーパスは例がなく、聴覚障害者を対象とした音声言語処理技術の進展に大きく寄与するものである。重度聴覚障害者の発話は多様性があり、既存の音声認識ソフトウェアで十分な認識性能に達する者もいれば、調音運動の不安定性から個人適応のような手法によっても性能の改善が限定的であるなどの知見が得られており、聴覚障害者を支援する音声インターフェースを備えたデバイスの実現に向けて前進した。
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