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2022 年度 研究成果報告書

酸素プラズマ照射によるT細胞の増殖促進および免疫機能活性化メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20H01892
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分14030:プラズマ応用科学関連
研究機関九州大学

研究代表者

林 信哉  九州大学, 総合理工学研究院, 教授 (40295019)

研究分担者 山下 佳雄  佐賀大学, 医学部, 教授 (50322300)
柳生 義人  佐世保工業高等専門学校, 電気電子工学科, 准教授 (40435483)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード酸素プラズマ / 免疫治療 / T細胞 / 細胞増殖 / 細胞分化
研究成果の概要

大気圧酸素プラズマを特定の条件でCD4+ナイーブT細胞(EL4)に照射することにより,T細胞の増殖促進と分化促進を実現した.遺伝子発現解析から,細胞増殖は活性酸素種が誘導する細胞内のERKおよびNFkB経路の活性化によるものと考えられる.また,T細胞が放出するサイトカインの計測より,酸素プラズマを照射したT細胞はIFN-γを産生せずIL-4の放出量が顕著に増加することから,ヘルパーTh2細胞へ分化したことが明らかとなった.このとき,Th2細胞が産生するIL-4によりTh2細胞がさらに活性化するオートクライン現象が生じた可能性がある.よって酸素プラズマはT細胞の活性化に効果的であると結論される.

自由記述の分野

プラズマ理工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年注目されているがんの免疫治療は,免疫細胞の培養に長い時間(3週間程度)を要する点が課題である.酸素プラズマを免疫細胞(ナイーブT細胞)に照射することにより細胞数が1.5倍程度に増加し,かつヘルパーT細胞への分化も同時に誘導可能であることから,免疫細胞の培養時間の短縮が可能となる.本方法により,重篤ながん患者に対して長い時間を必要とせずより早い時期に治療を開始することが可能になる.また,免疫細胞分化の制御により,免疫疾患等の治療にも応用可能であると考えられる.

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公開日: 2024-01-30  

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