東北大学電子光理学研究センターでは低エネルギー電子散乱による陽子電荷半径測定実験を推進している。CH2標的を使用して電子・水素/炭素散乱の同時測定を行うが、電子ビーム照射によって段々と水素が抜け、実験中に最大で約20%の水素が減少すると予想されている。この標的数の変化を 0.1% 以下の精度で追跡する必要があり、炭素・水素標的比オンライン検出器の開発を行った。 ビームラインと検出器を設置する電磁スペクトロメータのコミッショニングを行い、検出器に要求される性能を調査し、三層の片面シリコンストリップ検出器をオンラインモニターとして使用することとし、その製作を行った。
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