研究課題/領域番号 |
20H01949
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分16010:天文学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
長尾 透 愛媛大学, 宇宙進化研究センター, 教授 (00508450)
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研究分担者 |
伊藤 洋一 兵庫県立大学, 自然・環境科学研究所, 教授 (70332757)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 光学赤外線天文学 / 巨大ブラックホール / 銀河進化 / 多波長天文学 / 広域サーベイ |
研究成果の概要 |
巨大ブラックホールの宇宙論的進化について理解するため、多波長での高感度広域サーベイのデータを組み合わせ、多様な活動銀河核種族の探査およびその性質調査を観測的に実施した。ライマンブレイク法で赤方偏移5程度のクェーサーを系統的に探査して光度関数を導出し、他の赤方偏移で得られているクェーサー光度関数との比較から、クェーサーのダウンサイジング進化の様子を明瞭に示すことができた。塵に覆われた活動銀河核のうち、スペクトルエネルギー分布の短波長側にフラックス超過を示す天体の分光観測を行い、光学的に厚い段階から薄い段階への遷移中にある様子を解明した。電波銀河についても、高赤方偏移での発見に成功した。
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自由記述の分野 |
光学赤外線天文学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
巨大ブラックホール進化の観測的研究を進めるために有効な、多種族の活動銀河核の系統的探査を行うためには、多波長での広域サーベイデータが必要であるが、本研究は現時点で利用可能な多波長サーベイデータをフル活用して行われたものとして重要である。特に、広域での研究を行ったことにより、従来は認識が困難であったような、短いタイムスケールに相当する天体種族、特にここでは光学的に厚い段階から薄い段階への遷移途上にあるような活動銀河核を発見することができた点が、巨大ブラックホール進化の全貌解明という観点で学術的に意義深い。
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