研究課題/領域番号 |
20H02015
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17050:地球生命科学関連
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
白石 史人 広島大学, 先進理工系科学研究科(理), 准教授 (30626908)
|
研究分担者 |
Das Kaushik 広島大学, 先進理工系科学研究科(理), 准教授 (40634077)
中田 亮一 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 超先鋭研究開発部門(高知コア研究所), 主任研究員 (50726958)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 縞状鉄鉱層 / 鉄酸化細菌 |
研究成果の概要 |
古原生代オロシリア紀(20.5~18.0億年前)の生命・海洋進化を理解するため,インドのオロシリア系に着目して研究を行った.縞状鉄鉱層からは,現生の鉄酸化細菌に類似した微化石が多数発見された.希土類元素の分析から,それらが底生の鉄酸化細菌であり,当時の浅海成縞状鉄鉱層の形成に重要な役割を果たしていた可能性が示された.また,2つの堆積盆から新たに堆積年代を制約するデータを得た.
|
自由記述の分野 |
地質学,層位・古生物学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
古原生代オロシリア紀は,縞状鉄鉱層の堆積場が浅海化したり,ユーキシニック (貧酸素・高硫化水素) 水塊が発達を開始したなど,生命・海洋進化にとって重要な時代である.本研究ではインドのオロシリア系を研究することで,底生の鉄酸化細菌が縞状鉄鉱層の浅海化に関与した可能性や,ユーキシニック水塊がまだ全球的に広がっていなかった可能性などを示すことができた.結果として,よく研究されているカナダ以外のオロシリア系の重要性が認識されるものと期待される.
|