有機と無機の蛍光素材の低温における発光特性を評価して、0℃から-190℃の温度変化に対して、発光強度が二倍以上強くなる物質を、無機蛍光体6種類、金属錯体4種の10種見いだした。金属錯体分子については発光強度が平均で-5%/℃変化したものもあり、発光強度、寿命とも強い温度依存性を示した。これを用いて-60℃~-40℃の温度の伝熱面をパルス通電加熱した際の過渡的な温度変化を行った。金属錯体の場合に温度測定精度±1.29℃、耐食性の強い無機蛍光体の場合は温度測定精度±1.73℃を得た。また、金属錯体を含有する粒子を作成し、-30℃の低温液体流れの温度速度同時計測にも成功した。
|