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2022 年度 研究成果報告書

深層学習によるダイラタント流体の履歴復元力モデルの作成と緩衝材としての実用性検討

研究課題

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研究課題/領域番号 20H02233
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分22020:構造工学および地震工学関連
研究機関九州大学

研究代表者

梶田 幸秀  九州大学, 工学研究院, 准教授 (10403940)

研究分担者 松田 泰治  九州大学, 工学研究院, 教授 (50264065)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードダイラタント流体 / 緩衝材 / 復元力特性 / 重錘落下実験
研究成果の概要

ダイラタント流体をRC板の上に設置し,重錘落下実験を行った。天然ゴムブロックを設置した場合との比較より,重錘の衝突時の運動エネルギーが小さいときは,ダイラタント流体の方が衝撃力緩衝効果が高いことを明らかにした。しかし,大地震時の落橋防止システム用緩衝材として用いるには,吸収できるエネルギー量不足は否めず,橋梁用の緩衝材として用いるには,さらなる工夫を要する。また,数値解析においては,載荷時は荷重と変位の関係を直線に,除荷時は大きな剛性で荷重を除荷する復元力モデルを作成し,その荷重-変位関係モデルをOpenSeesに外挿することで,実験でのRC板の最大変位は推定できることを明らかにした。

自由記述の分野

地震工学,衝撃工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ダイラタント流体を橋梁用緩衝材として用いるためには,ゴム製緩衝材に比べれば,エネルギ吸収量が不足していることが確認されたが,衝突エネルギーが小さい現象では,ゴム製緩衝材に比べて優れた衝撃力緩衝効果を有することを明らかにした。また,限られた実験の範囲内ではあるが,載荷時の荷重と変位の関係は物体の衝突速度にかかわらず2直線で表すことが出来ることを明らかにした。
ゴム製緩衝材と比べても費用は同等か安いものであり,また自然由来の原料しか用いていないため,廃棄したとしても環境に優しい材料であることは社会的には今後利活用される余地が残されているといえる。

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公開日: 2024-01-30  

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