研究課題/領域番号 |
20H02274
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
織田澤 利守 神戸大学, 工学研究科, 教授 (30374987)
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研究分担者 |
多々納 裕一 京都大学, 防災研究所, 教授 (20207038)
瀬谷 創 神戸大学, 工学研究科, 准教授 (20584296)
小池 淳司 神戸大学, 工学研究科, 教授 (60262747)
大平 悠季 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 助教 (60777994)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ストック効果 / 交通基盤整備 / 統計的因果推論 / EBPM |
研究成果の概要 |
社会資本整備のマネジメントサイクルの確立に向けて,事後評価の充実が重要な課題の1つに挙げられる.本研究では,統計的因果推論アプローチに基づいた交通インフラ・ストック効果の計測手法を開発し,事後評価への適用に向けた検討を行う.まず,関連研究の包括的レビューを通じて,ストック効果計測手法の確立に向けた課題を整理する.その上で,我が国の高速道路ネットワーク整備を対象に操作変数法による因果効果推定手法を提案する. また,ストック効果の空間波及範囲や異質性に着目し,差の差分法に基づく推計手法の開発及びその高度化を図る.最後に,エビデンスに基づく事後評価の実現に向けて,得られた知見を整理・体系化する.
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自由記述の分野 |
土木計画学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国土交通行政においては費用便益分析の実施が制度化され,事業効果の定量的評価が従前より行われてきたものの,完了後に実際に発現した効果について計測し,事後的に検証する作業はこれまで十分には行われてこなかった.政策効果の最大化に向けては,統計等データを用いた事実・課題の把握,政策効果の予測・測定・評価による政策の改善といったマネジメントサイクルの確立が必要である.本研究の成果は,インフラ・ストック効果の計測技術の向上をもたらす上,事後評価の充実を通じて交通インフラ整備のマネジメントサイクルの確立に大きく貢献するものであり,学術的にも社会的にも大きな意義を持つ.
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