研究課題
,エビデンスベース型トランジション・マネジメント(TM)手法のプロセス設計をもとに,金沢市を対象に自転車通行システム整序化をベースとした活用,徳島県での電動自転車をベースとした活用をテーマとして適用を行った.1 エビデンスベース型TM手法のプロセス設計 オランダのエラスムス大学トランジション・マネジメント研究所が示しているガイドラインを基に,科学的エビデンスの研究フレームを基礎とするプロセスを設計した.2 金沢地域TM手法適用 自転車通行システム整序化と活用推進 金沢市で昨年度立ち上げたTMワークショップグループを対象に,都市全体での自転車活用を促進する新たな都市環境創出の未来と,それに向かう実践をテーマとするトランジションマネジメントワークショップを開催した.ただし,新型コロナ感染症の拡大防止のため,2020年度末予定のWSは翌年度に繰り越してオンライン形式で開催し,加えて個別ヒアリングを行った。これをもとに,TM手法のXカーブを用いてビジョンを可視化した.一方,自転車活用にむけて,ビジョンに対する市民の受容性分析(WEB調査)を行った.3 徳島地域TM手法適用 電動自転車による観光利用促進 急速な普及が見られるスポーツタイプ電動アシスト自転車(e-bike)を活用したサイクルツーリズムの実践を目的としてTM手法による市民グループを立ち上げ,徳島大学で開催中のサイクルツーリズム講座を中心として,運営組織を構成し,フロントランナーを招集して,新しいサイクルツーリズムのビジョンを共有する試みを行った。このための科学的エビデンスのサポートとして,スポーツ電動アシスト自転車(e-bike)の運動負荷や乗車時の官能分析を行った.
2: おおむね順調に進展している
当初計画していた活動のうち,オランダエラスムス大学の訪問は,新型コロナ感染症拡大のため実施できなかったが,オンライン会議等で情報収集を実施できている。また,年度末に予定していたワークショップについても,同様に新型コロナ感染症拡大のため実施できなかったが,繰り越しにより開催日を延期してオンライン開催をしており,研究内容の進捗は順調と言える。
引き続き,エビデンスベース型トランジション・マネジメント(以下TM)手法のプロセスをもとに,金沢市でのシェアサイクルによる自転車活用推進、徳島県での電動自転車の観光活用をテーマとした手法適用を継続する.1 エビデンスベース型TM手法プロセス分析 オランダのエラスムス大学トランジション・マネジメント研究所のマニュアルをもとに設計している科学的エビデンス研究フレームを基礎として,プロセスのありかたを取りまとめる.2 自転車活用推進の計画・事例の比較分析 我が国における自転車活用推進の計画,事例を収集・比較して,提案したプロセスの適用性を分析する。3 地域におけるTM手法適用 金沢市での実践については,新型コロナ感染症拡大の影響を受けて,社会実験等の実施が困難となっていることから,金沢市でのこれまでの取り組みをTM手法の視点から分析し,実践のための知見を得る分析を新たに立ち上げる。徳島県でのサイクルツーリズム実践を目指す取り組みについては,ワーキンググループを主体として新しいサイクルツーリズムの実行可能策を策定する.水戸市を対象に自転車活用推進のためのTM手法適用を目指して,テーマ設計,フロントランナー探索を進める。
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ガバナンス研究
巻: 16 ページ: 49-71
交通工学研究発表会論文集
巻: 40 ページ: 59-66
土木技術
巻: Vol.75, No.8 ページ: 14-21
自動車交通研究2020―環境と政策―
巻: - ページ: 34-35
自動車交通研究
巻: 2020 ページ: 66~67
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TRANSPORT POLICY IN PERSPECTIVE
巻: 2020 ページ: 42-43