研究課題/領域番号 |
20H02334
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研究機関 | 椙山女学園大学 |
研究代表者 |
村上 心 椙山女学園大学, 生活科学部, 教授 (10247603)
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研究分担者 |
一ノ瀬 雅之 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 准教授 (00408709)
青木 茂 椙山女学園大学, 生活科学部, 教授 (20512859)
川野 紀江 椙山女学園大学, 生活科学部, 准教授 (30247605)
川口 香子 椙山女学園大学, 生活科学部, 助教 (70846386)
秋田 美穂 愛知産業大学, 造形学部, 准教授(移行) (80808840)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 団地再生 / 地球環境 / 評価基準 |
研究実績の概要 |
本研究は、新時代の団地再生の計画基準と評価基準を策定する為の方向性を示すことを目的としている。2020年度はまず、①世界各国の環境評価基準項目の抽出と整理、②居住者意識・暮らし方についてのプレ調査を実施した。本調査結果を基に、リファイニング建築の環境視点からの効用について、分析を行った。これらの成果を、日本建築学会大会で発表した。(3報) 次に、③国内の団地居住者を対象として、アンケート調査を実施した。調査は、再生手法の違いや実施有無が、住まい方に及ぼす影響を明らかにし、再生効果の評価を行うことを目的としている。愛知県の高蔵寺ニュータウン(2,593戸配布、478票回収)、名古屋市内のUR鳴子団地(1,015戸配布、192戸回収)を対象として実施した。対象団地の再生内容は、UR集合住宅再生方針や各団地のパンフレット、既往論文、UR中部支社へのインタビュー調査から把握した。④海外調査(タイ)として、現地視察及びインタビュー調査、タイ集合住宅居住者へのアンケート調査(③と同内容)を行った。対象団地は、バンコクのBuengBangSue団地である。調査票の配布、及び、回収は、スィーパトム大学の研究協力者に依頼した。 ⑤その他:次年度以降の準備として、アンケートを効率的に実施する為に、WEBアンケートシステムの構築を行った。また、国内で環境に配慮した団地としての先進事例である、富山のパッシブタウンの視察・インタビュー調査を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
R2予算はR5.3まで繰り越している。繰り越し期間に実施予定であった、国内アンケート調査・分析、海外アンケート調査の実施・分析を、「変更後の計画」に沿って実施完了している。
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今後の研究の推進方策 |
おおむね順調に進展しているので、今後も計画通りに実施するよう努める。国内外のコロナウイルス感染症の状況やウクライナ情勢によっては、海外調査が困難となることも予想されるため、気候条件に特徴がある国内調査の対象地を増やすなど、検討していく。
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