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2020 年度 実績報告書

好中球の多様な挙動を指標とした炎症評価生体模倣システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20H02595
研究機関横浜市立大学

研究代表者

小島 伸彦  横浜市立大学, 理学部, 准教授 (90342956)

研究分担者 降幡 知巳  東京薬科大学, 薬学部, 教授 (80401008)
西川 昌輝  東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 講師 (40843149)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード好中球 / MPS / 骨髄細胞 / migration
研究実績の概要

本研究では、好中球の挙動をもって臓器モデルの炎症応答を検出を可能とする炎症評価Microphysiological Systems (MPS)の開発を目的とする。具体的には好中球が炎症性サイトカインなどに対して、migration、swarming、NETosisといった異なる行動を異なる強度で示すことを利用して、肝臓や膵島、脳に関する正常臓器モデルや疾患臓器モデルにおける炎症状態を検出する。
本年度は、研究計画1:ヒト好中球による炎症応答性を備えた「炎症評価MPS」の作製、に取り組んだ。
まず、マウス骨髄から得た骨髄細胞を用いて、細胞移動のトラッキングがしっかりできることを確認する実験を行った。しかし、当初想定していた3D環境下における手動によるトラッキングが困難であることが判明し、平面的な環境下でのトラッキングについて検討した。その結果、炎症性サイトカインやある種の薬剤の添加によって、骨髄細胞がmigrationし、それを定量的に検出できることを確認した。現在、新規に準備した自動の3D培養評価系を用いて、平面で得られたmigration特性が3D環境下でも成立することを検証している。
手動システムから自動システムの切り替えを行なっており、現時点では、他の細胞での検証が進んでいないが、自動システムの定量化プログラムの補正が完了すれば、開発の遅れを取り戻せると考えている。他に、薬剤への応答を検証するなかで、マウス骨髄細胞が様々な薬剤に反応することがわかり、その意義などについて検討することを始めている。また、当初年度の中頃に導入される予定であったセルソーターが、遅れて年度末の納品となってしまったが、早速マウス骨髄細胞から好中球を純化して、migrationのデータの改善ができるかどうかを検討している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

細胞のmigrationを計測するための手動によるトラッキングがうまく機能しなかったために、進捗が遅れている。

今後の研究の推進方策

問題のあった手動による細胞migrationの計測システムを自動化するこころみをほぼ終えた。よって、今後のデータ解析を効率よく行うことができ、進行の遅れを取り戻せると考えている。

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公開日: 2021-12-27  

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