エキソソームは細胞から放出される直径30~100 nmの膜小胞体であり、細胞間のコミュニケーション、がん転移に関連し、がんのバイオマーカーとしての利用やその機能解明が期待されている。したがって、エキソソームを高感度かつ高選択的に計測する手法が要求されている。研究では、がん細胞のエキソソーム放出に影響を与えると予想される因子を抽出し、これら因子のエキソソーム放出への効果を解明することを目的とし、(1) 光圧によるエキソソームの高効率捕集、(2) pH変化による放出量制御、(3)エキソソーム計測装置の改良、(4)クリックケミストリーによるエキソソームの蛍光標識、について検討した。
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