本研究では、クリック反応による化学組成制御を基にブロック共重合体の体積分率を精密に制御し、多様な3次元共連続ナノ構造の創製に成功した.特に,ジャイロイドやFdddの3次元共連続構造形態を高い再現性で形成できる物質創成技術を新しく確立することができたことは,学術研究の基盤づくりにも大きな貢献を果たしたと言える.これはナノ材料の創製技術における重要な進展であり、学術的には高分子の一次構造から高次構造に至る精密制御と多様性の実現について理解を深めることができ,また社会的には新たなナノ材料の開発や既存の材料性能の改善に資する可能性を示すことに繋がったと言える.
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