本研究では標的構造に近接しアルキル化反応が誘起されるOFF-ON型反応性分子を用いて、バーコードマイクロアレイ法により効率的にアルキル化が進行するRNAの大規模配列情報を得ることに成功した。今回、確立した解析手法はPCRを必要とせず、反応性分子に適用可能であり非常に独自性が高い。さらに、本解析法では10万種類以上の配列を含む多様な高次構造を持つRNAライブラリから、合成した低分子が反応する配列を簡便にランク化可能である。合成した反応性分子ごとに反応嗜好性のビッグデータを得られることから、将来的にはRNA標的AI創薬の重要な技術となると期待され社会的な意義も非常に高いと考えられる。
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