研究課題/領域番号 |
20H03082
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
柏木 健一 筑波大学, 人文社会系, 教授 (00447236)
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研究分担者 |
氏家 清和 筑波大学, 生命環境系, 准教授 (30401714)
上山 一 釧路公立大学, 経済学部, 准教授 (80626226)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ミクロ分析 / 産業発展 / 産地育成 |
研究実績の概要 |
令和4年度は、新型コロナウイルス拡大で延期していたパレスチナのオリーブ農家のミクロ調査を実施することができた。食薬バリューチェーン上流の研究に関し、ヨルダン川西岸地区サルフィート県のオリーブ農家調査を実施し、農家属性、生産と投入、マーケティング、新技術導入について家計データを収集した。特に、オリーブ生産の隔年結果の現象に着目し、収量が変動する要因として、個々のオリーブ農家において、剪定作業の導入、堆肥・有機肥料等の利用、農業改良普及員による指導などを想定し、かかる特徴を調査の明示的に組み込んだ。また、現地パレスチナ統計局より、農業センサスのミクロデータを入手した。センサスデータを用いて、イスラエル入植地や分離壁が農家の技術導入(改良品種、有機肥料等の使用)に与える影響を分析した。加えて、パレスチナやチュニジアを含む地中海圏のオリーブ生産データと降水量、気温等の気象データを収集し、気象要因をコントルールした上で、地理的近接性がオリーブの収量に与える影響を分析した。ヨルダン北部イルビッド県においてオリーブ農家を訪問し、ミクロ調査の準備を行った。他方で、バリューチェーン下流の研究に関し、オリーブオイルに対する消費者行動に関するデータを収集し、オリーブオイルの地理的表示、有機認証などが消費者の選好に及ぼす影響を分析した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルス感染症による影響で調査を延期していたが、令和4年度にヨルダン川西岸地区北部において、オリーブ生産者のミクロ調査を実施し、新たなオリーブ生産者データを収集することができた。また、川下のオリーブ消費者行動調査・分析を引き続き実施することで、研究計画を前進させることができた。これにより、令和2年度はやや遅れている状況から、おおむね順調に進展に移行できた。
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今後の研究の推進方策 |
ヨルダン王国におけるオリーブ調査が未実施であるが、令和4年度にカウンターパートと調査計画を練ることができた。これを踏まえ、令和5年度に、ヨルダン王国北部イルビッド県(ヨルダン川東岸地区)におけるオリーブ農家調査を実施する目途が立った。
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