研究課題
炎症性筋疾患であるヒトデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)の病態を反映するDMDラット骨格筋では細胞老化因子p16の発現を伴う間葉系前駆細胞の早期細胞老化が生じており、これが筋再生を抑制する可能性が示されている。最終年度である本年度は、①本研究の中核をなすDMDラット骨格筋に存在する細胞群についてシングルセルRNAseq解析を行った。その結果、筋細胞、間葉系前駆細胞、免疫系細胞など14個のクラスターに分けることができた。②また、DMDラットでは全身性に筋の壊死・再生が繰り返されていることから、それに由来して血中に産生された因子が筋再生を阻害している可能性を検証するため、野生型ラットから採取した筋をDMDラットや野生型ラットに移植した際の再生過程について観察する系を確立した。③さらにp16欠損DMDラットと筋線維特異的にp16を発現するトランスジェニックラットとの交配を行うことにより、筋線維特異的にp16を発現するDMDラットの作製を行った。
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2022 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件)
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