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2023 年度 研究成果報告書

間葉系前駆細胞の老化を基軸とした炎症性筋疾患の新規病態進行機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03161
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分42030:動物生命科学関連
研究機関東京大学

研究代表者

山内 啓太郎  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (70272440)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード筋再生 / 細胞老化 / 筋ジストロフィー / 筋前駆細胞 / 間葉系前駆細胞 / ラット
研究成果の概要

筋ジストロフィーは進行性の筋力低下を伴う疾患で、特にデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)は重篤かつ致死性でありその治療法の開発が望まれている。DMDモデルのmdxマウスは軽症であるが、我々はヒトDMDの症状を忠実に再現するDMDラットを開発し、DMDラット骨格筋では細胞老化因子p16が発現し、老化細胞が病態進行に関与する可能性を示した。p16欠損による老化細胞出現阻止や老化細胞除去薬ABT263の投与により、DMDラットの筋力や体重減少が改善し、線維化や脂肪化が減少した。さらに、DMDラット舌筋はジストロフィン欠損に対する抵抗性を示し、筋線維の壊死や再生がほとんどみられないことが判明した。

自由記述の分野

筋再生学

研究成果の学術的意義や社会的意義

難治性の遺伝性疾患であるデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)の治療法としてはこれまで遺伝子治療、細胞移植治療の開発に主眼が置かれてきた。本研究成果により、これらに加えて老化細胞を標的とした新たな治療法開発の蓋然性が提示された。また、老化細胞を標的とした治療法開発はDMDにとどまらず、他の炎症性疾患へも敷衍できる可能性を秘めている。

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公開日: 2025-01-30  

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