GTPの駆動する増殖ストレス緩和システムの分子基盤の解明

2023 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20H03165
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分42030:動物生命科学関連
• 研究機関: 慶應義塾大学
• 研究代表者: 佐々木 敦朗 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任教授 (80620385)
• 研究期間 (年度): 2020-04-01 – 2024-03-31
• キーワード: エネルギー代謝 / シグナル伝達 / イノシトールリン脂質 / PI5P4K / GTP

研究成果の概要

細胞の増殖に必要なエネルギーを感知するたんぱく質「PI5P4Kβ」に焦点を当てて研究を行った。このたんぱく質がどのように細胞内の信号を制御しているのかを解明するため、生化学的な分析とデータ解析を行い、ストレス下で細胞がどのように成長するのか新しい仕組みを発見した。さらに、これらの成果は、細胞が遭遇する様々なストレス状況にどう対応しているのか、そのメカニズムを明らかにする手がかりを提供するものとなった。

自由記述の分野

細胞エネルギー代謝

研究成果の学術的意義や社会的意義

ストレス条件下において、細胞の成長やエネルギー管理に重要な役割を果たすたんぱく質「PI5P4Kβ」の働きを理解することに貢献した。これにより、がん細胞の成長を制御する新たな治療方法の開発につながる可能性がもたらされた。細胞のエネルギー感知機能についての知見は、がん治療だけでなく、一般的な病気の理解にも応用できるため、広範な社会的意義が期待される。