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2022 年度 研究成果報告書

造血幹細胞自己複製能分子メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03268
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分44020:発生生物学関連
研究機関神戸大学 (2022)
国立研究開発法人理化学研究所 (2020-2021)

研究代表者

宮西 正憲  神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (80542969)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード造血幹細胞 / 自己複製能 / 細胞分化
研究成果の概要

Hoxb5の発現により、造血幹細胞(HSC)分画は自己複製能を消失することなく、長期に渡り造血システムを維持する事が明らかになった。加齢の過程において、HSC分画内でHoxb5を特異的に発現する長期造血幹細胞(LT-HSC)が選択的に増大する。この変化は、自然老化のみならず、移植後や化学療法後の骨髄内においても再現され、普遍的な変化であると考えられる。またLT-HSC特異的な解析から、生涯に渡りLT-HSC自身の細胞分化は造血の恒常性を保つような柔軟性を有しており、加齢に伴う骨髄球系優位な細胞分化も、ミエロイドバイアスHSCの濃縮ではなく、LT-HSCの濃縮により惹起されることを明らかにした。

自由記述の分野

幹細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

HSCを用いた細胞治療、再生医療技術開発は世界的にもホットな研究分野である。一方で、これまでの開発研究成果を用いた先行する臨床試験の結果から、治療効果やその持続期間等の技術的な面、さらには腫瘍化等の安全性の面、両方において課題が明確になっている。その大きな理由としては、移植時におけるドナー細胞に起きうる変化を正しく理解する技術、ノウハウが不十分であったことが考えられる。今回、我々が新たに発見した、造血幹細胞における自己複製能の維持、破綻のメカニズム、さらにはその生理的な意義は、上記の課題を解決し、安全かつ効果的な治療技術開発に大きく貢献しうるものである。

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公開日: 2024-01-30   更新日: 2025-03-27  

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