(Au→B)8型の電子配置を有するAu(DPB)Cl3を合成し、この金錯体とAgSbF6から調整したAu(DPB)(SbF6)3触媒をイン-インドール基質との環化反応に適用したところ、スピロ構造を含む7/5/7員環の3環式構造を有する生成物が得られることを見出した。また、Z型配位子を有する銅触媒Cu(DPB)Cl3 の合成を試みた結果、目的の錯体は得られなかったものの、代わりにカチオン過剰型のカンターイオンを持つ[(PBP)CuCl3]2錯体が生成し、その触媒が、ケテンシリルアセタール基質とケトン基質との向山-アルドール反応に有効であることを見出した。
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