本研究により、Th17細胞においてRORgtをコントロールする責任脂質LPE (1-18:1)や代謝酵素カスケードの同定、また組織常在性Tregのホメオスタシスを司どるAcsbg1酵素と環境脂質摂取の役割解明をはじめとした結果を通じて、Th17細胞とTregでは脂質代謝の指向性が異なることを立証することができた。これらの成果を論文としてまとめ、Science Immunology誌やCell Reports誌含めて数多くの論文発表を行うことができた。現在はさらに継続研究を進め、いかにして特異的な資質がそれぞれの細胞機能を担っているのか、点変異マウスなどを作製してより詳細な解析を行なっている。
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