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2022 年度 研究成果報告書

腫瘍浸潤リンパ球機能解析を含めて、腫瘍微小環境を単細胞解像度で解明する

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03460
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分49020:人体病理学関連
研究機関札幌医科大学

研究代表者

廣橋 良彦  札幌医科大学, 医学部, 准教授 (30516901)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード腫瘍微小環境 / 細胞傷害性T細胞 / 腫瘍抗原 / 1細胞解析
研究成果の概要

PD-1阻害剤で治療された悪性黒色腫症例において、1細胞解析を行い、T細胞受容体 (TCR) レパトワ解析を行った。TCRクロノタイプサイズが大きいTCR配列から、TCR遺伝子導入T細胞 (TCR-T細胞)を作製し悪性黒色腫反応性を検討した。主要TCRクロノタイプの過半数は、腫瘍細胞株に反応を示した。この結果は、免疫療法不応性悪性黒色腫においてすら、腫瘍特異性CTLが腫瘍局所に多数浸潤していた事を示す。この結果は、PD-1/PD-L1以外の免疫チェックポイント分子が、免疫逃避に関わっていたのではないかと考察している。

自由記述の分野

病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、悪性黒色腫症例の腫瘍浸潤リンパ球を1細胞遺伝子発現解析行った。その結果、免疫チェックポイント阻害剤(PD-1阻害剤)不応性症例の腫瘍浸潤リンパ球であっても、腫瘍細胞を認識しうることを見出した。この結果は、PD-L1/PD-1阻害治療抵抗性症例であっても、免疫療法が効く可能性を示すと同時に、PD-L1/PD-1以外の免疫チェックポイント等の免疫抑制機構が存在する事を示唆する。この解析を進める事により、PD-1阻害療法の適応を定義出来ると同時に、新たな治療法開発への rationale となる。

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公開日: 2024-01-30  

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