• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

低活性を示すToll様受容体アゴニストの情報伝達経路の解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20H03488
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分49050:細菌学関連
研究機関札幌医科大学

研究代表者

横田 伸一  札幌医科大学, 医学部, 教授 (10325863)

研究分担者 小笠原 徳子  札幌医科大学, 医学部, 講師 (00438061)
山本 聡  札幌医科大学, 医学部, 助教 (10588479)
白石 宗  札幌医科大学, 医学部, 助教 (70725168)
永島 裕之  札幌医科大学, 医学部, 研究員 (90592840)
佐藤 豊孝  札幌医科大学, 医学部, 講師 (30756474)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード自然免疫 / 細菌 / リポテイコ酸 / Toll様受容体 / ミトコンドリア / クラリスロマイシン / キノロン系抗菌薬 / RSウイルス
研究成果の概要

Atypicalな自然免疫賦活因子としてグラム陽性菌のリポテイコ酸、特に有用細菌として機能性食品に利用されている乳酸菌に着目して、その化学構造と生物活性の検討から脂肪酸組成の多様性と、炎症性サイトカインやIgAの産生誘導能との関連性を明らかにした。クラリスロマイシンがミトコンドリアタンパク質であるNIPSNAP-1, 2に結合することでミトコンドリアの機能を阻害することがToll様受容体を介したサイトカイン産生の抑制をもたらすことを示した。キノロン系抗菌薬の多くにRSウイルスの複製抑制活性のあることを見出し、RNA依存性RNAポリメラーゼの阻害作用によることが示唆された。

自由記述の分野

微生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

自然免疫反応は感染症における宿主の初期応答として位置づけられる。本研究によって、乳酸菌群などの有用細菌の表層成分であるリポテイコ酸が免疫応答にかかわっており、その責任構造が主として脂肪酸部分にあることを示した。また、リポテイコ酸に新規の構成成分を見出すことができた。さらに、これまで抗菌薬として用いられいた薬に免疫調整機能や抗ウイルス活性を見出し、その分子機構を明らかにした。これらの知見は、従来の薬剤の新規機能の利用(drug repositioning)や新しい免疫調節剤、感染症予防治療薬開発に活用できる。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi