プラズマ細胞の運命追跡モデルを用いて骨髄、脾臓、腸管に存在するプラズマ細胞の長期生存能を解析した。その結果、骨髄が最も効率よくプラズマ細胞の生存を支持できること、抗体アイソタイプによっても寿命が異なる可能性が示唆された。また長寿命プラズマ細胞はB220loMHC-IIloであること、胚中心を経由したプラズマ細胞と経由せずに形成されたプラズマ細胞では細胞固有の半減期に差はないこと、長寿命プラズマ細胞は骨髄生存ニッチで静止していることも明らかにした。骨髄生存ニッチへの移動機構も解析し、転写因子KLF2依存性にインテグリンβ7陽性細胞が選択的に末梢リンパ組織から骨髄へ移動することも明らかとなった。
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