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2022 年度 研究成果報告書

糖化ストレス曝露が統合失調症発症に与える影響とその分子メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03608
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分52030:精神神経科学関連
研究機関公益財団法人東京都医学総合研究所

研究代表者

新井 誠  公益財団法人東京都医学総合研究所, 精神行動医学研究分野, プロジェクトリーダー (80356253)

研究分担者 永田 栄一郎  東海大学, 医学部, 教授 (00255457)
永井 竜児  東海大学, 農学部, 教授 (20315295)
瀧澤 俊也  東海大学, 医学部, 教授 (70197234)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード統合失調症 / 終末糖化産物 / 精神病様体験 / 糖化ストレス / 酸化ストレス / メンタルヘルス / 東京ティーンコホート / グリケーション
研究成果の概要

早期のライフステージにおける糖化ストレスの中枢神経系への脆弱性が将来の精神疾患リスクを高めるという仮説を着想した。バイオリソース、動物・細胞モデルを活用して、糖化制御の逸脱がいつどのように生じるのか、何が修飾要因として精神病様体験や統合失調症発症リスクといった健康アウトカムへ影響を及ぼすのかを明らかにする事を目指した。本研究課題の推進により、糖化ストレス高値が、将来の精神病症状の持続を予測することを明らかにした。また、ゲノム解析、遺伝子発現解析から、miRNAが糖化ストレスと関連すること、さらに統合失調症の剖検脳解析から、糖化ストレス蓄積の脳内脆弱部位の一端も見出した。

自由記述の分野

生物学的精神医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

思春期の精神病症状様体験や筋低下、思考の問題が糖化ストレスと関連する学術的発見をした。特に、指尖AGEs測定は、非侵襲的に糖化ストレスを計測できることから、健診に組み込むなど、地域社会における精神的健康度を診断するツールのひとつとして身近で役立つ可能性があり、社会における波及効果も高い。また、糖化ストレスとゲノム構造との関連、AKR1A1機能やmiRNA発現との関連、脳内糖化脆弱部位を明らかにした。これらの所見は、糖化ストレス病態を模倣した動物・細胞モデルの構築へと展開が期待できる。多面的なAGEsを介した生物学的基盤の解明は、糖化制御を標的とする新たな先制医療、そして社会還元が期待できる。

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公開日: 2024-01-30  

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