研究課題/領域番号 |
20H03616
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
細井 義夫 東北大学, 医学系研究科, 教授 (50238747)
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研究分担者 |
橋本 拓磨 東北大学, 医学系研究科, 講師 (50799145)
漆原 佑介 東北大学, 医学系研究科, 助教 (30722269)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 放射線 / 間葉系幹細胞 |
研究成果の概要 |
FACSにより間葉系幹細胞(MSC)からSSEA-3陽性細胞として分離されたMuse細胞の安定性について調べた。SSEA-3陽性細胞を分離し培養を続けると、SSEA-3陽性細胞の比率は徐々に低下して行くことがわかった。また、SSEA-3陰性細胞を分離して培養を続けると、SSEA-3陽性細胞が出現し、分離前の比率と同程度になることを見いだした。また、MSCからSSEA-3陽性細胞を分離して幹細胞性を高める調整培地で36日間培養したところSSEA-3陽性率は4.56%で、コントロール培地で36日間培養した場合(SSEA-3陽性率19.45%)に比べ低い値を示した。
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自由記述の分野 |
放射線生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、臨床試験が進行しているMuse細胞を用いて、Muse細胞の多分化能を高めて正常組織の放射線障害の治療に役立てるために研究を行った。しかし、Muse細胞と間葉系幹細胞(MSC)には互換性があり、MSC中に一定の割合でMuse細胞が発現するような機構が存在する事が示唆された。また、Muse細胞を高める調整培地で培養すると、コントロール培地で培養する場合に比べ、use細胞の比率は低下する事が明らかになった。これらのことから、Muse細胞はMSCと同等かやや分化が進んだ細胞であることが示唆された。
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