研究課題/領域番号 |
20H03655
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
水上 裕輔 旭川医科大学, 医学部, 教授 (30400089)
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研究分担者 |
小野 裕介 医療法人徳洲会札幌東徳洲会病院医学研究所, ゲノム診断研究部, 部門長 (40742648)
唐崎 秀則 医療法人徳洲会札幌東徳洲会病院医学研究所, がん生物研究部, 客員研究員 (50374806)
谷上 賢瑞 東京大学, アイソトープ総合センター, 特任准教授 (90648627)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 膵癌 / IPMN / クローン進化 / 分子サブタイプ |
研究成果の概要 |
本研究では、膵嚢胞に関連して発生した膵癌を中心とする外科切除された全割標本を用いて多発病変の詳細なマッピングを試み、背景膵にみられる前駆病変の遺伝子変異の多様性を検証した。また、切除材料より腫瘍細胞分画を分離し、RNA-seq解析に加えロングリードシーケンシングを行った。その結果をもとに低異型度から高異型度病変への進展過程で見られる遺伝子異常の蓄積パターンからクローン類縁性の評価と、病変内での進化の時間軸の再構築を試みた。また、同領域について、空間遺伝子発現解析を行い、変異分布との対比を進めている。現時点でデータ解析中であり、得られた結果をもって論文報告を予定している。
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自由記述の分野 |
消化器内科、腫瘍生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵発癌素地の詳細な分子情報を基盤とするマルチバイオ検出系への展開は、早期診断のみならず、個体の発癌危険性を予測するうえで大きな意義がある。また膵癌の初期発生に関わる起源細胞を明らかにすることは、新規治療標的の特定はもとより、究極的には予防医学への布石となる。
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