研究課題/領域番号 |
20H03706
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
藤原 裕展 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, チームリーダー (20615744)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 皮膚 / 発生 / 再生 / 細胞外マトリックス / 幹細胞 |
研究成果の概要 |
本研究は、皮膚の発生・再生における領域特異性のメカニズムを解明することを目的とした。特に、毛包の形成と再生に関与する上皮細胞、細胞外マトリックス(ECM)、間充織細胞との相互作用に焦点を当てた。主な成果として、マウス皮膚を用いてECMアトラスを作成し、領域ごとに異なるECM分子の分布を同定し、領域特異的な基底膜が上皮と間充織を接続することで、毛包形成を制御していることを明らかにした。また、毛包発生のライブイメージング技術を確立し、毛包器官の発生と幹細胞の発生を同時に可能とするしくみを解明した。これらの成果は、皮膚の領域特異性のメカニズムの理解や皮膚疾患の治療法開発に寄与することが期待される。
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自由記述の分野 |
皮膚科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遺伝情報がどのようにして器官内の空間的な構造の違い『器官の領域性』を創出するのかは生物学の重要な問題で、未だに多くの謎が残されている。本研究により、細胞外に構築されるECMに場の情報が書き込まれており、それにより領域特異的な細胞間相互作用が生まれ、皮膚の領域特異性が創出されることが示唆された。ECMは全ての器官に存在するため、本研究成果は皮膚にとどまらず、全ての器官の領域特異性のしくみの理解に寄与するものと考えられる。また、毛包幹細胞の発生起源と誘導過程が解明されたことにより、ES細胞やiPS細胞など多能性幹細胞からの毛包幹細胞や毛包器官そのものの誘導・増殖・分化の制御技術の発展も期待できる。
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