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2022 年度 研究成果報告書

代謝環境による統合的エピゲノム制御機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03729
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分54040:代謝および内分泌学関連
研究機関群馬大学

研究代表者

稲垣 毅  群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (10507825)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードエピゲノム
研究成果の概要

エピゲノムは、代謝環境を感知して細胞の分化制御にかかわる。鉄は、ヒストン脱メチル化酵素とDNA脱メチル化酵素の活性に必須であるが、脂肪細胞分化過程において、細胞内の貯蔵鉄がフェリチノファジーにより供給されることを発見した。また、鉄輸送タンパクPCBPが核に移行することを見出し、これが脂肪細胞分化に重要であることを発見した。さらに、脂肪細胞分化誘導後にヒストン脱メチル化酵素JMJD1AやDNA脱メチル化酵素TET2の活性が鉄依存性に制御されてエピゲノムが書き換わり、その結果、脂肪細胞分化関連遺伝子の発現が誘導されることで脂肪細胞が分化するという一連の機構を明らかにした。

自由記述の分野

代謝エピジェネティクス

研究成果の学術的意義や社会的意義

肥満症や糖尿病の発症機序を理解するうえで、脂肪細胞の分化制御機構を解明することは重要である。今回、脂肪細胞分化にかかわるDNAメチル化やヒストンメチル化修飾といったエピゲノムの書き換えにおいて、鉄が重要な役割を果たすことを見出した。この新たな脂肪細胞分化の制御機構の提示は、肥満症や糖尿病の新しい治療戦略に寄与する可能性がある。

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公開日: 2024-01-30  

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