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2023 年度 研究成果報告書

易傷害性肝グラフトの至適体外灌流法と非侵襲的グラフト機能評価法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03737
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

嶋村 剛  北海道大学, 大学病院, 准教授 (00333617)

研究分担者 杉森 博行  北海道大学, 保健科学研究院, 准教授 (20711899)
深井 原  北海道大学, 医学研究院, 特任講師 (60374344)
暮地本 宙己  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (60632841)
藤好 真人  北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (90844720)
木村 太一  北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (90435959)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード脂肪肝 / 肝移植 / 機械灌流 / 単純冷保存 / 酸化ストレス / 機能評価 / 虚血再灌流障害
研究成果の概要

脳死ドナー不足故に移植の機会を得られずに亡くなる患者さんを一人でも多く救命するためには、状態が悪い臓器を安全に移植する方策が必要である。臓器保存液の改良、臓器灌流による臓器の修復、安全に移植できる臓器の選別法等、多くの技術要素が開発途上にある。本研究では、脂肪肝動物の作成法、脂質分析による障害予測、臓器保存液の改良、臓器灌流液の開発等を同時に進め、ヒトの肝機械灌流による安全な肝修復・機能モニター・移植をシームレスに実施するための基礎技術の開発を目指した。肝冷保存再灌流阻害におけるある種のリン脂質、中性脂肪の役割を見出した。今後、これらの知見を臨床肝移植に役立てる道筋を模索していく。

自由記述の分野

臓器灌流

研究成果の学術的意義や社会的意義

脳死臓器移植症例数が少ない本邦では臓器保存、臓器灌流をはじめ、本領域の最先端を臨床治験で切り開くのは困難である。しかし、世界が臨床治験の先鞭争いに注力する中で、次世代の基礎医学を深堀するのは、本邦にとってのチャンスでもある。機械灌流の世界標準を巡る産学の競争では未着手、未解決な多くの課題に対して、動物実験を駆使して地道に一歩ずつ進んでいくことに意義がある。本研究では、どの温度での灌流が至適なのか、その温度の灌流での至適pHはどの程度か、pHや緩衝能、灌流液の組成、灌流速度、灌流時の酸素濃度、水素ガスなどの医用ガスの効果等の未解決課題を地道に検討したことに本研究の意義がある。

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公開日: 2025-01-30  

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