研究課題/領域番号 |
20H03754
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 国際医療福祉大学 (2021-2022) 九州大学 (2020) |
研究代表者 |
水元 一博 国際医療福祉大学, 赤坂心理・医療福祉マネジメント学部, 教授 (90253418)
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研究分担者 |
大内田 研宙 九州大学, 医学研究院, 准教授 (20452708)
仲田 興平 九州大学, 大学病院, 講師 (30419569)
岩本 千佳 九州大学, 大学病院, 特任助教 (10752842)
水内 祐介 九州大学, 大学病院, 助教 (20849088)
藤田 逸人 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (40611281)
中山 宏道 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (80866773)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 薬剤スクリーニング / 癌間質相互作用 / PSC / 膵星細胞 / 間質標的治療 / CAF / 腫瘍免疫 / 膵癌 |
研究成果の概要 |
膵癌における新たな間質標的治療薬の開発を目指して、膵星細胞の脂肪滴を用いた独自の薬剤スクリーニングを開発し、複数のHit化合物から候補薬を同定した。同定した候補薬は癌間質相互作用を抑制するのみならず、免疫チェックポイント阻害剤と併用することで著明な腫瘍縮小効果を示し、腫瘍免疫を増強させる効果を発揮することが示唆された。
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自由記述の分野 |
医歯薬学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵癌において間質標的治療の有望性を示唆する報告は多数あるが、実臨床に向けての治療法はまだ確立されていない。我々はすでに臨床で使用されている既承認薬を用いた薬剤スクリーニング系を開発した。そこで得られた化合物は癌間質相互作用を抑えるのみならず、腫瘍免疫を増強させる効果があることも示唆された。本研究はすでに実臨床で使用されている薬剤を用いたスクリーニングであり、速やかな臨床応用が可能である点で社会的意義は大きい。また、間質標的治療が抗腫瘍免疫をも増強させるということも明らかにし、今後そのメカニズムを詳細に解析することで、腫瘍免疫増強の新たな機序が判明する可能性があり学術的意義も大きいと考える。
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