研究課題/領域番号 |
20H03759
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
植村 靖史 国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, ユニット長 (40364781)
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研究分担者 |
福田 恭子 (張エイ) 国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, 研究員 (00643719)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | がん / 免疫療法 / 人工多能性幹細胞 / キメラ抗原受容体 / 樹状細胞 |
研究成果の概要 |
マウス由来の遺伝子改変細胞からサイトカイン依存的に増殖するミエロイド細胞(pMC)を構築した。これを基盤として、T細胞が認識する抗原(トリオボアルブミン: OVA)を発現するpMC(pMC-OVA-Venus)を樹立した。OVA特異的T細胞(OT-I T細胞)とpMC-OVA-VenusをOVA発現担がんマウスに投与したところ、OT-I T細胞単独投与したものよりもがんの成長を抑制した。また、T細胞のIL12受容体架橋シグナルを送達するシステムを導入することにより、抗腫瘍効果が向上して、臨床応用への期待が持てる結果が得られた。
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自由記述の分野 |
がん免疫療法
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、「がん特異性」を人為的に賦与したT細胞を投与することにより、「がん」の免疫学的排除を誘導するキメラ抗原受容体T細胞(CAR-T細胞)療法が開発され、血液腫瘍の患者で極めて高い奏効率が示されている。ところが、固形がんに対しては、充分な効果を発揮できていないのが現状である。T細胞応答を制御する細胞製剤を補充投与することで、体内の抗原特異的T細胞を増幅・維持して有効性を向上させることができた。本研究の成果は、生体内でCAR-T細胞応答を制御する新たな医療技術の開発に繋がると考えられる。
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