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2022 年度 研究成果報告書

脊椎後縦靭帯骨化症の疾患感受性遺伝子の同定

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03811
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

中島 正宏  国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, 研究員 (10338692)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード後縦靭帯骨化症 / OPLL / 疾患感受性遺伝子 / CCDC91
研究成果の概要

我々は、これまでに脊椎後縦靭帯骨化症(OPLL)のゲノムワイド関連解析(GWAS)を行い、OPLLの発症と関連する14個のゲノム領域を発見している。本研究では、GWASで発見した領域の一つからOPLL発症に関わる遺伝子CCDC91を同定した。そして、CCDC91遺伝子の組織特異的な転写産物が、靭帯で非翻訳RNAとして働き、マイクロRNAの一つであるMIR890と結合することで、骨形成に関係する遺伝子を制御していることを明らかにした。

自由記述の分野

ゲノム医科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

OPLLは遺伝要因と環境要因の相互作用により発症する多因子遺伝病であると考えられているが、その成因、遺伝要因には不明の点が多く、その解明は医学上の大きな課題となっている。今回の結果は、靭帯細胞に特異的に発現する非翻訳RNAのネットワークが、骨形成の制御を通じて、OPLLの発症・進展に重要な役割を担うことを示している。今後、CCDC91-MIR890経路の骨形成における役割を詳しく調べることで、OPLLの病態の理解が進み、新しいタイプの治療薬が開発されると期待できる。

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公開日: 2024-01-30  

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